北九州市で武闘派として勢力を伸ばし、唯一特定危険指定暴力団に指定された工藤会総裁である野村悟に死刑判決が下されました。

裁判長に「後悔するよ」の捨て台詞を言った工藤会総裁の野村悟の起こした事件は数々ありますが中でも話題となった事件があります。

それが局部増大手術失敗で起きたと言われる2013年女性看護師刺傷事件が前代未聞の事件で話題です。

5代目総裁の野村悟被告が、局部増大手術後の経過や失敗で女性看護師の対応に不満を持ち起こした事件と元政治家の松本龍との義理兄弟の関係。

北九州市で一代勢力を持ち県警までがその存在を無視できなくなったと言われる工藤会総裁の野村悟の死刑判決までの馴れ初めと家族関係や息子や嫁の名前についてお伝えします。

野村悟（工藤会総裁）の悪行の数々

北九州でその名をとどろかせた工藤会を率いる野村悟被告が総裁となってからの悪行の数々がひどいと言われています。

彼が関与した事件とされる「北九州元漁協組合長射殺事件【1998年2月18日】」では、2014年に実行犯と共謀したとして殺人及び銃刀法違反で逮捕されました。

また「看護師刺傷事件【2013年1月28日】」（後述）では、手術の経過などに不満をもった野村被告が看護師殺害を指示したとして、組織的殺人容疑で逮捕されています。

「歯科医師刺傷事件【2014年5月】」では、九州歯科大付属病院に出勤する男性が駐車場で刃物で刺され、2人乗りのバイクが逃走、野村被告は組織的殺人未遂で逮捕されています。

ちなみに、この事件の被害者男性の祖父は、1998年の「北九州元漁協組合長射殺事件」で射殺されており、祖父の弟に当たる男性も、2013年12月に同市若松区の路上で射殺されています。

その翌月の2015年6月、野村悟被告は脱税による所得税法違反容疑で4度目の逮捕をされています。

野村悟さんは、傘下組織から工藤會本部への上納金の一部を個人所得として計上しており、2010～2014年の5年間に8億円の所得を隠し、3億2000万円もの脱税容疑がかけられています。

2015年7月、野村悟被告は「元警部銃撃事件【2012年4月】」に関与したとして、組織的殺人未遂容疑で5度目の逮捕をされています。
（「元警部銃撃事件」は、2012年4月に北九州市小倉南区で元警部の60代の男性が何者かによって銃撃されたというもの。）

銃撃された元警部は、工藤會関連の捜査を長年担当し、野村悟さんら幹部とも顔見知りの間柄だったとか。

工藤會関係者が元警部を襲撃した理由は、この元警部が会話の中で野村悟さんの事を呼び捨てにしていたため、それを知った野村被告が腹を立てて計画を企てたと言われています。

とにかく自分の意に介さない事は一切許さない、目には目をの武闘派の姿勢をヤクザな世界の人間のみならず、一般人にまで及んで徹底した姿勢で反撃をしたのが野村悟率いる工藤会と言う暴力団だったと言われています。

野村悟の工藤会トップまでの馴れ初め

戦後生まれながら工藤会を本拠地とした北九州で裕福な農家で大地主と言う家庭に育った野村悟氏。

ただ6人兄妹の末っ子で、家庭も裕福だったことから大層両親や兄弟にも甘やかされて育ったのでしょう。

そうした環境が災いしたのか、元々の性格なのか幼少期からヤンチャだったようで十代になる事には相当な悪さをする事で知られた存在だったようです。

中学時代には札付きのワルになった野村被告は、同級生の話によるとこの頃には少年院を出たり入ったりの繰り返しで中学の卒業式にも出られなかったのだとか。

そのままヤンチャな十代を過ぎ20代で暴力団の構成員となり、ヤクザの世界に入りました。

とは言え当時の暴力団の間で使われていた言語であるステゴロ（素手）での喧嘩に自信があったのとは違い腕力は無かったためいつも木刀を持ち歩いていたそうです。

その為なのか最初はヤクザな世界でもパシリで軽い扱いにあったようですが、金もうけの才覚を発揮し繁華街や自宅で賭場を開き、才能が開花。

不動産業者や政治家相手のサイコロ賭博で多額の利益を得た（約20年間で累計10億円）といいます。

1988年の母親の死去で7億円もの遺産を相続し、不動産売買でも億単位の収入を得、豊富な資金力で5代目工藤会総裁の座に登りつめました。

野村悟と松本龍が義理兄弟と謎の家系図

そんな野村悟の結婚ですが噂によると何度も結婚と離婚を繰り返しているとも言われていますが現在が正式に何度目の結婚なのかは分かっておりません。

ただ息子が一人いる事は分かっています。それも年齢（現在74歳）にしては遅い時の息子さんかなと思う若い息子さんが一人存在しているとの事、

その野村悟のの妻が噂では野村悟被告の妻が、元政治家の松本龍さんの義姉（松本龍さんの嫁の実姉）なのではないかと言われています。
（週刊文春：引用）

松本龍元議員と言えば、菅内閣時代には、環境大臣や復興対策担当大臣を歴任するなど、民主党内の実力者で話題になりました。

2011年7月岩手県知事に復興に向けて「キックオフだ」とサッカーボールを蹴り込んだり、当時の宮城県知事（東国原英夫に「ちゃんとやれ」など暴言とも取れる失言騒動を連発し、就任9日目で引責辞任しています。（14年に政界引退を表明）

今思えば政治家らしからぬ発言は、こうした義理兄弟の野村悟氏との家族関係にも大きく関係したのおかもしれません。

野村悟被告の実家も大地主だったといわれますが松本龍さんの実家も、野村悟さんの同郷である福岡の地場ゼネコン「松本組」であり、福岡空港周辺の土地の大地主であることでも知られているとか。
（NewSee：引用）

野村被告の息子についてもはっきりとした情報は見えていませんが、2018年12月15日に野村悟さんの息子が北九州市内の飲食店で男性客に暴行を働いた容疑で、現行犯逮捕されていたと伝えられ話題になりました。

当時21歳の専門学校生だった野村悟さんの息子は、北九州市の飲食店で、工藤會の組員と一緒に食事をしていたそうです。

なんでもその際、この組員と他の男性客が揉めたため、野村被告の息子が男性客に平手打ちしたとか。

野村被告の息子が、暴行容疑で現行犯逮捕というだけで詳細はみえていないようです。

野村悟の局部増大手術の失敗で看護師に逆恨み？

看護師殺人未遂事件は、野村被告が局部増大手術とその手術の失敗によりプライドを傷つけられたと感じたことから起こったといいます。

2013年1月福岡市博多区の路上で、野村被告が局部増大手術と脱毛施術を受けたクリニックの担当看護師が頭などを刃物で刺され3週間のけがを負う事件が起き、野村被告が指示したものだったことがわかっています。

「野村（当時70）は、看護師が勤務する診療所で自らの局部の増大手術と周辺の脱毛治療を受けた。その手術結果に不満を持った野村は、自分に対し、普通の患者と同じ態度で接した看護師に一方的に怒りを募らせた。そして、直接には何の動機もない工藤會幹部・大石薫らに卑劣な襲撃を行わせたのだ。」（文春オンライン：引用）

特別扱いして欲しかったようです…

2021年時点で74歳なので2013年当時はまだ60代だった野村悟氏ですが、驚く事に局部を増大すると言う手術に挑みその手術の結果が思う物とは違う結果だった事から失敗だと判断したのでしょうか。

当時その手術と共に局部の脱毛と言う施術も受けていたとの事。

現代の若い街の男性のような感性を持っている事に驚くと共に、思うような結果が得られなかった事からの逆恨みで看護婦に危害を与える事件を起こしたとの事。

呆れてモノも言えません。

まるでティーンエージャーの若い少年のような感覚を持っていたのでしょう。

医師や担当の看護師に逆恨みの感情を持ったとされますが、事件の2日後も素知らぬ顔でこの美容整形外科を訪れた野村被告は、スタッフに「刺されたんかね」「あの人ならやられても仕方がない」などの言葉をかけたそうです。

野村悟の局部増大の施術方法と失敗

野村被告は局部増大手術を受け、その施術方法や失敗とも感じた術後の経過に大きな不満を持ったとされます。

報道では野村被告は、看護師に「入れ墨に比べたら痛くないでしょ」と言われてどう思ったか聞かれると、「カチンときた」と答えています。

そして後日、野村被告はクリニックに苦情を伝え、看護師から術後の炎症について謝罪を受けたといいますが、クリニックに不服を申し立てた際、「腐っているのではないか」「女性看護師が意地悪でわざとやった」などと申し立てたとか。

そして12年11月ころからクリニックの周辺を調べあげ、女性看護師の自宅を特定、手術から半年後の13年1月末、女性看護師の襲撃事件が起こってしまいます。

野村被告は事件の指示や承諾については否定し、

「（術後の炎症について）私が愚痴ったことが組員に伝わって変なふうになったかなとも考えられる」

と述べた。その上で、「私がお世話になっている看護師に危害を加えるのはとんでもない」と語った。（朝日デジタル：引用）といいます。

局部増大手術の大きさも術後の痛さも、野村悟氏には納得できかねる様子だったのかもしれません。

それにしても「腐ってるのではないか？」とは聞かれたクリニックもさぞかし困惑したのでしょうね、想像しただけで恐ろしいです。

気に入らなければ市民にも危害を与えるそのやり方で被害にあった人は数知れずあるといえるでしょう。

おわりに

金の力でトップに立った工藤会総裁野村悟被告の息子や嫁の名前などの詳細は出ていませんが、元政治家の松本龍さんの義姉が妻との噂があり、息子に逮捕歴があるなどの情報がわずかに出ています。
彼が関与した看護師殺傷事件では、自身の局部増大手術の失敗についての怒りから一方的襲撃を行ったと言われており、これまでにも市民襲撃事件が数々あり恐怖を与えています。死刑判決が下り接見禁止も命じられた野村被告や、工藤会の行方に注目したいところです。