韓国光州事件の原因!政府が隠した驚愕の犠牲者数と民主化への変革期

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光州事件アイキャッチ

映画「タクシー運転手」で話題となった光州事件とは
一体韓国民にとってどのような事件だったのでしょう。

今だ語られる現代韓国史の悲劇として語られる韓国が
民主化へと変わる大変換機に起きた歴史の悲劇と国民
の想い。

わかりやすく丁寧に描かれて自国民では1200万人を
突破して話題となった映画「タクシー運転手」が爆発的
ヒットとなった裏側の真実の歴史とは~を今回は追って
見ようと思います。

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目次

韓国光州事件とは

光州事件を簡単に説明すると全斗煥「チョン・ドゥファン」
という軍幹部が、大統領の朴正煕「パク・チョンヒ」
暗殺されてから軍の実権を握り、民主化を求める大勢の
市民・学生を弾圧した事件を言います。

光州事件と呼ばれるのは大規模なデモと軍による弾圧が
行われた場所が全羅南道光州市にあるからです。

一般的には光州事件となっていますが、事件が発生したのが
1980年の5月18日からとされているので「5・18光州民主化運動」
とも呼ばれています。

まだほんの30年前に起きた事件なのですね。

全斗煥は朴大統領の独裁政権下で強化された軍で
権力を握っていたので、大統領暗殺後の民主化運動には
否定的でした。

そこでなんとか体制を維持しようと武力弾圧で大勢の
人々を犠牲にしたわけです。

事件が特に激しさを増したのは光州事件の始まった5月18日
以降の21日になってからで、全羅南道庁舎前で軍は反対する
市民を次々と射殺し市民も銃で応戦します。

これに危機感を持った市民側は新たな犠牲者を出さない為に
軍と交渉し武装解除を行いますが・・・・

一部の市民はこのまま引き下がれば結局、これまで通りの
独裁政権のままだと抵抗を続けたわけです。

軍は断固として意思を曲げず闘う市民を許すことはなく
遂に市街に突入し大虐殺を開始しました。

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韓国光州事件の原因

国民への締め付けが厳しい独裁政治を行っていた
朴大統領が、側近の金載圭情報長官に暗殺された
ことで国内では民主化ムード
「ソウルの春とも呼ばれています」
が巻き起こります。

しかし暗殺された朴大統領の意思を尊重する人物達が
それをよく思いませんでした。

それが軍の中堅幹部達で現体制を変えようとする
上層部と対立します。

現体制維持派の保安司令官全斗煥は軍の実権を掌握し
光州で人気の高かった野党指導者の金大中「キム・デジュン」
らを逮捕するなど反対派の排除を積極的に行いました。

金大中が何故光州で人気があったかというと、彼が
元々全羅南道の出身だというのも理由の一つです。

従って金大中を逮捕したことが、光州市の学生と
市民らの怒りに火を注いだのは事実です。

厳戒令を敷き反体制派の代表らを拘束したままの軍に
金大中を解放し厳戒令撤廃を求める行動を起こしました。

独裁体制を維持しようとする軍による厳戒令・市民に
人気の高かった金大中の逮捕、こうしたことが重なり
悲惨な事件へと発展したんですね。

韓国光州事件・政府が隠した驚愕の犠牲者数

冒頭で上げた事件の犠牲者数は事実よりも大幅に
少ないものでした。

既に大規模弾圧を起こしてしまったことは隠しようが
ないことと諦め、その代わり犠牲者数を捏造することで
少しでも非難を緩和したい狙いがあったのでしょうか!?

実際の犠牲者数は死者207人負傷者2392人更に何らかの
被害を受けた者は987人とされています。

また死者数についてもう少し触れると事件で重症を
負ったり後遺症に苦しみ亡くなった人を入れると
606人もいるのだとか。

大統領が暗殺されたのをきっかけに高まった
民主化ムード。

当初はそれほど大規模なデモにならなかったのが
厳戒令を無理やり敷き反対派を拘束したことは当然
国民の怒りを買います。

それまでじっと我慢を重ね機会を待っていたのだと
思います。

対して軍部の一部の勢力は大統領がいたことで
甘い汁を吸っていたのが、急に国民が民主化へ
向けて積極的な行動をしたので焦ったのでしょう。

自分達の都合の良いように犠牲者を偽った政権は
その後87年まで続きますが、ソウル大学生拷問死
事件の発覚や金大中拘束についての国際的な非難を
受け与党代表の蘆泰愚「ノ・テウ」が民主化宣言を
行いました。

こうして長年国民を苦しめてきた政権は崩壊し、人々
の顔には徐々に笑顔が戻るようになります。

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韓国映画好きの方なら知っている方もいると
思いますが、韓国の人気映画
「タクシー運転手 約束は海を越えて」
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この事件というのが有名な光州事件で、韓国全羅南道
光州市で1980年5月18日から27日にかけて発生した
民主化運動です。

厳戒軍は死者170人負傷者380人と発表しましたが、実は
これは偽りの情報で相当な犠牲者が出ていました。

僅か39年前の韓国内の独裁政治を経験している年代が
現在の団塊の世代となり現存する国民が多い事と韓国
現代史の悲劇として語り継がれる映画として人気俳優の
ソンガンホが主役のタクシー運転手を演じています。

国家を上げて当時の軍事国家韓国が民主化を願う韓国民に
行った暴挙を隠し、その実像が自国民に明らかになるように
なったのは1990年代に入ってからだと言われています。

韓国の光と陰の象徴でもある現代史最大の悲劇
光州事件を経験した、一人のタクシードライバー
と、その悲劇を戦火の中命がけで戦い撮影した
“青い目の目撃者”ドイツ公営放送連合(ARD)の
ユルゲン・ヒンツペーター記者を主役に。

僅か39年前の韓国史の避けては通れない光州事件
を是非ご覧になってくださいね。

名優として名高いソンガンホのリアルな演技と当時の
国民の世情が分かりやすく描かれています。

おわりに

光州事件という当時の市民と学生による独裁政権への抵抗は、現在民主化運動の象徴として多くの人々に語り継がれています。現在の緊迫する日韓状態も過去の歴史が元でここまでこじれていると言われていますが、隣の国でありながら1番近くて遠い国とも言われる韓国史の悲劇光州事件を見て韓国という国の今の在り方も少しは見えてくるのかもしれません。


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