
6月29日に起きた悲劇で元子役で活動していた冨永紗菜さん(18歳)を殺害して逮捕された伊藤龍稀(はるき)22歳。
元交際相手であった紗菜さんを刺殺した伊藤龍稀の親子関係や生い立ちが話題となっています。
加害者の伊藤龍稀も僅か22歳という若さで紗菜さんに執着し続けた背景には、普通とは言い難い親子関係も関係があるようです。
恋愛体質で依存症とも言われる伊藤龍稀の異常な行動の背景と親子関係を追ってみようと思います。
目次
伊藤龍稀の横浜女子大生刺殺事件
容疑者の伊藤龍稀は事件後の逮捕で「よりをもどしたかった」と供述。
6月29日被害者で元交際相手の冨永紗菜さん(18歳)のマンションで伊藤龍稀が以前作った合鍵で入り込み、紗菜さんを刺殺。
二人は交際中から何度も伊藤龍稀のDVにより4度の警察への通報があるなど、別れた原因も伊藤龍稀の常軌を規したDVや執着心の強さが原因だったようです。
それでも伊藤龍稀は冨永紗菜さんとの交際を諦めませんでした。
異常な執着心から、最終的に伊藤容疑者が選んだ選択は冨永紗菜さんを殺害してしまいます。
刺殺後、近くの緊急病院に両親の手で運ばれましたが冨永紗菜さんは帰らぬ人となりました。
伊藤龍稀の親子関係
現在22歳の容疑者伊藤龍稀には妹と弟がいる事が分かっています。
小学校時代まで宇都宮で過ごした伊藤龍稀ですが、両親は龍稀容疑者が中学時代に離婚、彼が高校を中退する頃当時シングルだった母親が再婚。
この再婚相手と言うのがどうも半グレの男性だったらしく、この母親と半グレの男性が交際を始めた頃から伊藤龍稀は「家に帰りたくない」と言い出し週に何度か公園で寝泊まりする状況に陥っていたと言います。
そんな状況にも関わらず母親は、結局長男龍稀の異常状態を無視して、半グレの男性と再婚。
男性と一緒に山形へ移住、その際妹や弟も連れて行ったため龍稀だけ関東に置いて行かれた状態になってしまったようです。
置いて行かれたとも取れるし、取りようによっては見ず知らずの半グレの得体のしれない怪しい男と一緒になった母親に自分は捨てられたと思っても可笑しくありません。
思春期真っ只中の龍稀には母親の異性関係だけでも相当なストレスだったに違いありませんが、その男性がどう見ても半グレと言われる男性で尚且つ自宅で寝る事さえままならない状態だったことを考えると、相当龍稀にとっては母親の再婚相手との関係はストレスだったの違いありません。
高校生とは言え公園で寝泊まりするのは普通とは思えません。
ただこれほど分かりやすい態度で反抗しても母親はその男性との関係をより深めるかの如く再婚してしまいます。
それも龍稀を一人置いた状態で、住み慣れた地域から離れ山形へと引っ越してしまうのですから。
離れ離れになった親子や兄弟ですが龍稀容疑者もまだ10代と若く心細かったのでしょう。一度山形に親兄弟を訪ねて行った事もあるそうですがその時の母親の態度は冷たくあしらわれたそうです。
こうした母親の態度が龍稀の心の陰を落とした要因の1つである事は間違いないのでしょう。
伊藤龍稀の生い立ち~学生時代の評判は人気者
小学校時代にはラグビークラブに所属したりする普通の小学生時代を送ります。
この頃はまだ両親が離婚前で家庭円満だった伊藤龍稀一家ですが、学校での龍稀容疑者の様子も全く現在の事件後の狂暴で陰湿な様子とは違い、中二で宇都宮から横浜に引っ越した時も直ぐに環境に馴染み、むしろひょうきんで人気者だったと言います。
スポーツ万能で色々転々とした後、最終的にはサッカーにのめり込んでポジションはキーパーで本格的に活動していたようです。
運動神経も良く部活を掛け持ちして、中学時代から彼女もいるようないわゆるモテキャラで、当時交際関係にあった女性の証言からもこのような証言が聞かれています。
- 全く暴力的でなかった
むしろ優しかった
水族館のお土産をくれたりした
デートも頻繁に誘ってくれた
束縛もなかった
転校生で明るくモテていた
他の男と遊ばないでと言われた事もない
独占欲も特別強くない
それでも浮気癖はあったようで、他の学校の子のlineで口説いたりという行為があったため、当時の彼女から別れを切り出すと「そうなんだ」といいアッサリ身を引いた。別れた後も執着を見せる素振りがあった訳じゃないのに別れた後も「遊びたい」と連絡が来ることも何度もあった。
こんな調子で私の他にも何人が付き合っていた子はいた(元カノ発言)
伊藤龍稀の高校中退後の足取り
高校中退後の龍稀容疑者の足取りは同級生によると、街で見かけた時黒い服装をしてキャッチをしていたところを見られています。
当時まだ交友関係があった同級生男性によると、17歳で高校中退した後、最初は鶴見区の立ち飲み屋でバイトをしてその後「建築現場の職場に行く」といい宇都宮に出て行ったものの仕事がキツイと直ぐにまた横浜に帰ってきたようです。
その後も浦田でボーイ、横浜のキャバクラでもボーイ直近では内装業見ないなことも始めたと言われていたそうですがいつ頃まで続けていたのかは分かっていません。
伊藤龍稀の恋愛依存の片鱗
冒頭の中学当時の元カノの証言では当時執着されたり暴力的な行為はなかったと証言されていましたが、男子で仲の良かった同級生の男性にはその片鱗は見せていたようです。
当時モテるキャラではなかったものの、ひょうきんでモテない事も自らネタにデキる明るいキャラで人気者だった伊藤龍稀容疑者。
でも既に中学時代から両親が離婚するなど不安定な家庭環境もあったのか、親友には一途で思い込みが激しい一面が垣間見えたといいます。
精神的に脆い一面もあったと。中学時代に付き合っている彼女に振られた時も「自殺する。もう死ぬ」などラインのタイムラインに書き込むようなメンヘラな一面を持ち合わせていたと言います。
伊藤龍稀と冨永紗菜との出会いと依存
でもそれが本格的に変わって見えたのが3年前で冨永紗菜さんと出会った頃から龍稀容疑者の様子が一変したと言います。
出会ったばかりの紗菜さんを「可愛い、可愛い」とゾッコン状態になり親友の目から見てもそれはそれはかなりの執着ぶりだったようです。
「俺のモノだから」と言わんばかりの態度や言動で男友達との交際も断り出す程紗菜さんに執着をし始めたといいます。
果てには親友らに金まで借りて紗菜さんにネックレスをプレゼントして、そのお金を返済しないなどの異常な行動にまで発展。
それを咎めると親友らのラインやSNSをブロックするなど尋常ではない行動をして紗菜に依存していったようです。
もちろん紗菜さんへの愛情は確かな物だったのでしょうが、それにしてもココまでの極端な行動に走るまでコントロールできなくなっていった龍稀容疑者は自分自身も歯止めが効かなくなっていたのでしょうか。
愛する女性を殺害するという最悪の事態に出た龍稀容疑者は今何を想うのでしょう。
そしてあまりにも被害者の紗菜さんの若すぎる死が悔やまれる結果となってしまいました。
ご冥福を心よりお祈りします。
おわりに
明るくひょうきんな一面を持っていた龍稀容疑者のもう一つの一面は思い込みの激しいメンヘラな一面を学生時代から持ち合わせていました。きっとそれは多感な中高時代の両親の離婚、その後の母親の異性関係などに突起すると思われます。母親の彼氏が出入りするようになり、家に帰りたくないと言い出し週に2~3公園で寝泊まりする事があった龍稀容疑者。何故こうした異常な状態の時母親は息子と向き合おうとしなかったのでしょう。
この親子関係が龍稀容疑者の紗菜さんへの異常な執着心となった事は無関係だとは到底思えないのです。
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