オードリータンの結婚観!同性婚の許容理由に自らの性別問題と葛藤

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オードリータンアイキャッチ

去年の世界的パンデミックで世界が混乱
する中、独自の方法でいち早くコロナの
封じ込めに成功した台湾の立役者オードリータン。

閉鎖的な国民思想を持つ台湾で性別問題にも
切り込み自らもトランジェスターである事を
カミングアウトしたオードリータン氏。

台湾で天才IT担当大臣と評されるオードリー
の結婚観や同性婚問題、その葛藤について
お伝えします。

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目次

オードリータンが変えた台湾の結婚


生い立ち:引用

2016年10月より史上最年少で台湾行政院に
入閣し、デジタル担当の政務院として部門を
越え行政や政治のデジタル化を主導。

去年からの世界的パンデミックでも活躍が
話題となったオードリータン氏。

「コンピューター界における偉大な10人の一人」

と言われ天才ぶりが世間を賑わせています。

オードリー氏は2005年トランスジェンダーで
あることも公表しています。

女性への性別移行を始め注目されました。

2019年に台湾で同性婚が合法化されていますが、
アジアで初めて法的に同性婚を認めたもので
許容理由には自らの性別問題も大きく関わって
いるといわれています。

台湾では2017年最高裁が同性婚を承認し
住民投票や国会での審議を経て2019年
5月24日アジア初の同性婚を認める特別法
が施行されました。

初日だけで526組が結婚し、翌日には台北の
総統府前広場で「同婚宴」も開催され2000人
以上が祝杯をあげるなどし話題になりました。

台湾の同性婚法制化はアジア初の成立で、
スタートしてから1年あまりですがこれまで
婚姻届を出したカップルが3553組
(2020年3月までの統計)
にも上ったことがわかっています。

後述するようにオードリータン氏は、昔から
年配者にある家と家との関係が結婚とする
価値観を変え、台湾民に大きな影響を与えます。

誰もが祝福できる結婚、家族の定義に目を向け
国民と意見を交わしながら新たな台湾の新たな
結婚制度を生み出しました。

国民の意見を広く聞き取り、素早く法をも動かす
そのスピード感ある対応が世界中から羨望を
集めています。

オードリータンが経験した性別問題

オードリータン氏は成長期の男性ホルモンの
濃度が80歳男性レベルと未発達状態で、20歳の
頃でも男性ホルモン値は男女の中間ぐらいと判明し
トランスジェンダーを明確に自覚したそうです。

多感な青年期に心と体の不一致を感じざるを
得ず自身の性別に長い葛藤があったようです。

ですが両親が男女はこうあるべき、といった
教育をせず、自学を選択し12歳で出会った
インターネットの世界も性別の要はなくさほど
認識しなかったといいます。

24歳で性別適合手術を受け自身のブログで
カミングアウトし、名前も「唐鳳」と改名します。

オードリー氏は36歳で行政院の政務委員に
就任する際、性別記入欄には男とも女とも記入
せず、あえて「無」と書き入れたといいます。

これはオードリー氏が「性別は流動的なもの」
とらえ、トランスジェンダーであることで

「男女という枠にとらわれずにいられる」

ことや思考における「自由度が高い」ことを
強みと考えることによるといわれています。

性別を固定することをしない選択で、

「全ての立場に寄り添えるというよさ」
があるという独自の理論がきっと、でてしまう
ところに天才を感じてしまいますね。

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オードリータンの想う家族

東アジアでは「結婚は家と家のもの」という
家父長制の文化が根強く、同性婚を合法とする
ことには批判が多くありました。

台湾での同性婚合法化については話し合いを経て、
国民投票が行われたことにより異性婚カップルと
同等の権利と義務が保障されました。

そこでいう結婚とは当事者間のものであって、
お互いの家族が姻族になるものではなかった
ことが話題となりました。

国民投票もふまえて
「家族同士の姻戚関係については文化的判断に委ねる」

としたといいます。

「個人と個人の結びつき」が結婚であって家族は
関係ないとする手法を認めたため、一部反対勢力の
声を抑えたといわれています。

オードリータン氏の同性婚合法化は結婚、また
家族の再定義をしたものです。

従来からの先祖や家を守る家族という考えや
枠組みから離れ、世代や宗教まで超える自由な
家族のあり方を提示した新しい形といえるでしょう。

同性婚支持と社会的認知度は、合法化された後も
10%以上上がっているとされています。

自らもトランスジェンダーであるオードリー氏の
いう家族の形が説得力をもって国民に受け入れられて
いることが結果としてわかります。

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オードリータンは同性婚してる?

自身の性別を「無」としているオードリータン氏
ですが、同性婚はしているのでしょうか。

個人サイトで市民との交流をしているオードリー氏の、
パートナーがいますかという質問についてのコメントを
みると、(4年前当時の回答)

“人を好きになるのは、相手の心の価値にひかれるかどうかが大事です。だから、特定の身分、役割、ラベルは関係ありません。パートナーがいるかどうか、という質問の答えは『有感情(パートナーがいる)』です。この質問はとてもプライベートなことなので・・答えはここまでです。”

と出ているので、かつてパートナーはいた
ようですが結婚はしておらず、現在については
不明のようです。

相手に対しても心の価値に重きをおき、性別
如何ではないというような回答で、どんな質問にも
正直な姿勢には好感が持てます。

オードリー氏が心惹かれてパートナーになれる人と
いうのは一体どんな人なのか気になりますね。

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おわりに

天才という代名詞にふさわしい話題のオードリータン氏によるアジア初の同性婚法制化には、そのトランスジェンダーならではの人生や性別問題に絶えずぶち当たる中での葛藤や意見が込められているといえるでしょう。
そしてオードリー氏による新しい家族や結婚の定義が広く新しい時代の人々に受け入れられており、国民との対話を重視する真の政治姿勢の素晴らしさに世界中が目を向けています。新世代の政治家の理想の姿合の筆頭としてこれからもオードリータン氏の活躍がまだまだ続いていくことでしょう。


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