チョンナンジョン鄭蘭貞は実在の3大悪女の成り上がりと最後が悲惨

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チョンナンジョンアイキャッチ

朝鮮王朝時代に手段を選ばず成り上がった
女性として現代に語られるチョンナンジョン。

ドラマ「オクニョ」や「女人天下」などで
描かれる彼女の生涯は美貌と話術を生かして低い
身分から成りあがり栄華を極めます。

悲惨な最期を遂げ他の2人の悪女と共に歴史に
名を刻むチョンナンジョン鄭蘭貞は実在した
3大悪女です。

その成り上がりの人生と悪行の末の悲惨な
最期についてお伝えします。

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目次

チョンナンジョン鄭蘭貞プロフィール

名前:鄭蘭貞 (チョン・ナンジョン)
日本語読み:てい・らんてい
ハングル: 정난정
生年月日・1565年11月13日
李氏朝鮮第11代国王
・中宗の第3王妃文定王后尹氏の姻族であった女性

チョンナンジョンは実在の朝鮮3大悪女の1人

朝鮮3代悪女の一人として有名なチョンナンジョン。

韓国ドラマ「オクニョ 運命の女」「女人天下」
にも登場し野心家で悪名名高い女性として現代でも
ドラマとなり朝鮮王朝時代の悪女として有名な女性です。

チョンナジョンは朝鮮王朝の3代悪女の一人と
言われています。

チョンナンジョンは11代王・中宗(チュンジョン)
の三番目の正室だった文定(ムンジョン)王后の
うしろだてを得て王朝を揺るがす悪事を行いました。

美しい彼女は文定王后(11代王中宗の三番目の王妃)
の弟ユン・ウォニョンの妾となり彼に取り入り、彼の
妻を毒殺し自身が正妻となりました。

まさに手段を選ばず権力と地位を自らの手に
してきたチョンナンジョン。

そうした実行力をかわれて文定王后の手先となり
重用され、悪事を働きます。

中には12代王・仁宗(インジョン)毒殺
あったと推定されています。

3代悪女の他の2人はチャン・ノクスとチャン・ヒビン。

チャン・ノクスは悪名高い10代王・ヨンサングンの
側室で贅沢三昧の暮らしに浸り、暴君だった
ヨンサングンと共に国家財政の破たんを招きます。

彼女は王宮の倉庫から財宝を持ち出し私物化
したというからすごいですね。

ヨンサングンはクーデターにより王宮を追われ、
側室チャン・ノクスも命を奪われてしまいます。

斬首の後に市中に放置されて遺体に向かって人々が
石をたくさん投げたため石塚ができるほどだったといい、
恨まれたその最期は悲惨なものでした。

チャン・ヒビンは19代王・粛宗(スクチョン)に
寵愛された女性で絶世の美女としても知られ、一介の
女官から側室になりついに王妃に昇格しました。

罪のない王妃を王宮から追放し、代わって王妃になると
わがまま放題に過ごし、批判を浴びます。

彼女は後に再び側室になり、復位したイニョン王后を
呪詛した疑いをかけられ死罪となりました。

そんな早々たる面子の中で現代に続き朝鮮王朝を
代表する悪女の1人に数えられるチョンナジョンも
相当な悪女だった事が分かると思います。

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チョンナンジョンの成り上がり人生

朝鮮3大悪女の一人、チョンナジョンの成り上がり
人生はかなりしたたかで壮絶です。

チョンナジョンは貧しい賤民の母両班の父との
間に生まれます。父は11代中宗に仕える武官でした。

チョンナンジョンは妾の子供だったため、幼少時は
第一夫人から虐待を受けながら育ちました。

貧しい生活だったためその生活から抜け出す為に
彼女は妓生になりますが、その美しさを盾に文定王后の
弟・ユン・ウォニョンに近づき恋人になり側女になります。

ウォニョンの寵愛を受けたチョンナンジョンは彼の
紹介で文定王后に会うことに成功し、気に入られるように
手だてを講じ、文定王后のライバルの側室の追放にも
罠をしかけ加担したといいます。

1551年にはウォニョンの正妻っだった金氏を追い出し
毒殺したとされ、その後ナンジョンは正妻の座に
登りつめました。

彼女はそこで落ち着くことなく、さらに上を目指し
王后の手下ともいうべき行動に専心していきます。

チョンナンジョンは文定王后に忠実だったため
大きな信頼を得て、自由に王宮に出入りする権限を
持ち1553年には家臣の夫人の中では最高の
「外命婦従一品貞敬夫人の位」をもらい、朝鮮一の
夫人に躍進します。

チョンナンジョンのように、いやしい賤民の出自から
このような高位につくことはまずあり得ないことでした。

王后とその実弟ウォニョンを夫に持つ事で強大な権力を
使って王宮で横柄な振る舞いをするようになり
「女人天下」と呼ばれる栄華を極めます。

彼女の恐るべき出世欲と成り上がり人生は、彼女の
存在を後世に強く印象づけるものとなりました。

チョンナンジョンの悪行の数々

チョンナンジョンの悪行の最たるものは、
文定王后の悩みであった王位継承問題
介入したことでした。

当時、王位継承者に指名されていたのは中宗の
2番目の后・チャンギョンの息子で、野心家だった
文定王后は自身の息子を王にしたいと考えます。

そんな文定王后のため、チョンナンジョンは
策略を仕組み、中宗の息子の誕生日に不吉な
焼いたネズミの死体を屋敷に放ちます。

(息子はネズミ年)犯人探しが始まった王宮では、
王后が中宗の寵愛する側室キョンビンパクを犯人に
仕立て追放させてしまいます。

彼女は側室を追い出した功績で文定王后の野望を
叶え、後に王朝で権力を、ほしいままに振る舞う
ことができたのでした。

12代王・仁宗(インジョン)の毒殺も文定王后の
意向に従い働いた悪事として知られています。

このような功績からチョンナンジョンは文定王后の
もとに自由に出入りできるようになり、朝鮮の
儒教的身分制度を覆したともいわれており横暴な
振る舞いはやがて周囲に恨まれるところとなったのでした。

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チョンナジョンの最後が悲惨

ただそんな栄華を誇った生活も権力の崩壊と共に
チョンナジョンの手元からいとも簡単に壊れて
しまいます。

1565年それまで自分を信頼し重用してくれた
文定王后が亡くなります。

支えがなくなったナンジョンは、定敬夫人の
地位を追われ賤民にされ、前妻殺害犯として
捕えられます。

重臣たちによりユン家の使用人10人も捕まり
拷問を受けましたが、全員が主人であるナンジョンの
罪を認めなかったと言われています。

チョナンジョンはそれまでの悪事の数々により
多くの恨みをかっていることを知っており、すぐに
王宮から逃げ出し地方でひっそり暮らしていたといいます。

結局追手から逃れることはできず夫のウォニョンと
一緒に黄海道江陰に流刑になりますが、最後まで
プライドを捨てなかったチョナンジョンは

「人の手にかかって死ぬくらいなら」

と自ら毒を飲み最期を終えたといいます。

ナジョンの死後、夫のウォニョンも彼女の
後を追い自殺しています。

実際は別の人物に向けた使者を自分たちを追う
者と勘違いし、びくびくして怯えていたチョン
ナンジョンが自害したといわれ、後ろ盾を失うと
何もできない弱者であったともいわれています。

チョンナンジョンが分かるおススメドラマ

数百年の時を経て今も語られる朝鮮王朝時代を
象徴する悪女と呼ばれたチョンナンジョンを
ヒロインとして描かれたドラマを紹介します。

まずチョンナンジョンを主役に描かれたドラマ
で一押しなのはドラマ「女人天下」です。

かなりドロッドロッですが…なかなか見ごたえがある
ドラマです。と言うかナジョンが迫力満点です。

ストーリーのど真ん中にチョンナンジョンを
据えて描かれたこのドラマはナンジョンが如何に
して、あの時代の壮絶な身分制度の中、美貌と身体
一つで成り上がってきたのかが鮮明に壮絶に描かれて
います。

屈辱を感じつつも人生と自らの欲望のままに
生き抜くチョンナンジョンは希代の悪女と呼ばれる
だけのやり手
でもあります。

壮絶な女同士のバトルや命を懸けた王室での
派閥を潜り抜け男に愛される為に天女にも悪女にも
なったチョンナンジョンがある意味アッパレ。

もう一つはドラマ「オクニョ運命の人」です。

主人公に実は王室の王女だったと言うチンセヨンや
そんなチンセヨンを想い支える男としてコスが脇を
固める中、文定王后の手先となり、その実弟ユン
ウォンニョンの側室から正妻へと上りつめます。

ただその過程で、夫であるユンに女として取り入る
だけでなく自らが積極的に財を手にして陰に日向に
ユンを支えます。

綺麗なだけでも強いだけでもない強欲ながら
常に男や権力を持とうとする者らが必要とする人
であるべきは、何が自分にとって一番重要かを
分かっている女であったこともドラマでは描かれています。

ともすれば、主役であるはずのオクニョ(チンセヨン)
を食ってしまう程の存在感を存分に描かれたチョン
ナジョンを演じたパクチュミが悪女ながら魅力的な
存在感を発揮しています。

その夫ユンウォンニョンを演じたチョンジュノも
珍しく悪役大名のような役柄でしたが王道の男前
ぶりは変わらずで、なかなか見どころ満載です。

是非、コロナで外出がままならない今だからこそ
朝鮮王朝三大悪女と呼ばれた女の生涯を「女人天下」
と「オクニョ」で見てみませんか。

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おわりに

厳しい身分制度が敷かれた朝鮮王朝時代に何も持たない低い身分から身体一つと強い野心で最高位に登りつめたチョンナンジョンですが、当時の厳しい身分制度を超えその貧しい出自をかき消すかのように上位を目指し王后の信頼をほしいままにし悪行の数々を行いました。
実在した朝鮮3大悪女といわれるチョンナジョン、チャン・ノクス、チャン・ヒビンは共に悪を働いた後は悲惨な最期を遂げており、美女で賢い女性たちもその罪には勝てなかったようですね。
朝鮮王朝時代の女性たちの成り上がっていく心意気の強さと悲惨な最期は時代を超えて伝わっていますが、命をかけた彼女たちの人生に悲哀を覚えます。


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